建設業
CCUS
レベルアップ(能力評価)申請の手続きについて
建設技能者の「能力評価」は、建設キャリアアップシステムに登録・蓄積される情報を活用し、建設技能者の技能・経験を評価して、技能者の客観的な評価や処遇、さらに建設技能者のキャリアパスの明確化につなげていくための制度です。能力評価の申請をするかどうかは任意ですが、CCUSの普及に伴い、技能者本人のキャリアや能力をシステム上に適正に反映させることによるメリットが徐々に増す傾向にあります。できれば、特例措置の期間内(2024年3月まで)に申請を済ましておくようにしたいものです。 ※特例措置:CCUS上に就業日数の蓄積がなくても、これまでのキャリアを証明できれば、CCUS利用前の就業日数もカウントに入れることが可能です。
「建設キャリアアップシステム」の登録とは別に「能力評価」の申請が必要
能力評価」を行なうためには、事前に建設キャリアアップシステムの技能者登録(詳細型)を済ましておく必要があります。技能者登録において、職種コード(大分類、小分類)から職種を登録することになりますが、登録した職種によって能力評価を受ける分野や「能力評価基準」も変わるため、どの業種で能力評価を受けるべきか事前に検討しておく必要があります。
技能者登録が完了すると、振興基金から技能者カードが送付されます。この時のカードの色は、白です。
カードの色を技能者のキャリアに即した色にするためには、上記の技能者登録とは別にレベルアップ(能力評価)申請が必要です。申請は能力評価実施団体(分野別に定められた専門工事団体)に対して行います。能力評価実施団体の連絡先及びホームページについては以下を参照してください。
☞建設市場整備:【CCUSポータル】 能力評価分野及び申し込み先 – 国土交通省 (mlit.go.jp)
「能力評価」を行なうメリット
国土交通省においては、能力評価を建設技能者の処遇に反映させるため、以下の活用方法を予定しています。
- 技能者の技能レベルに応じた労務費の見積もりと尊重
- 技能レベルに応じた手当の支給
- 施工能力等の見える化と連動することで、高い技能レベルの技術者を雇用・育成する企業が選ばれる環境の整備
- 経営事項審査における加点評価
- 参考①~能力評価制度活用の先進事例(国交省HPより)
- 参考②~専門工事企業の施工能力等の見える化評価制度
建設市場整備:【CCUSポータル】 施工能力の見える化 – 国土交通省 (mlit.go.jp)
評価申請の手続きについて
- 能力評価の対象者
CCUSに技能者登録している建設技能者
- 能力評価の申請者
能力評価を受けようとする建設技能者
- 能力評価の対象となる職種
CCUSの登録職種(大分類コード及び小分類コード)のうち能力評価団体及び能力評価基準が策定されている職種。
- 能力評価実施団体
- 能力評価基準の基本的な要件(具体的な基準は職種ごとに能力評価団体が策定)
(1)就業日数
(2)保有資格
(3)職長・班長としての経験日数
※(1)と(3)については、CCUS利用開始前の経験について、経過的な措置として、所属事業者等による経歴証明により確認された経験を加えて評価を申請することもできます。(経過措置:2024年3月31日まで)
申請に必要な書類
能力評価の申請に必要な書類は以下のとおり(具体的な経歴証明の方法等については、各能力評価実施団体の定めによることとなりますので、それぞれの能力評価実施団体の規定を確認してください。)
- (評価申請の対象となる建設技能カード交付申請書
評価申請は一財)建設業振興基金に対しても行います。
- 振込時の明細(※振込時の領収書等を添付)
- 経歴証明書(※経歴証明の特例を活用する場合のみ)
- 個人情報利用同意書
建設キャリアアップカードの交付
申請を受けて、能力評価実施団体が評価を実施し、建設キャリアアップカードを交付します。